先月、六角精児バンドのコンサートを観に福島県郡山市まで出かけてきました。
巷には六角精児ブームが来ています。
気のせい?
六角精児はマルチなアーティスト
ドラマ『相棒』で鑑識課の米沢守役として一躍名を知られるようになった六角さん。俳優以外でも実にマルチな活動をしています。
特に、NHKの『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』は「呑み鉄」というジャンルを確立して多くのファンを惹きつけ、すでに放送開始から10年が経過しました。
この番組のテーマソングや挿入曲の多くは、六角さんが中心となって活動している六角精児バンドが担当しています。下田逸郎、かまやつひろし、ライ・クーダー、ニッティグリティダートバンドといった70年代のフォークやカントリー系の曲も選曲されていて、渋い音楽ファンを魅了しています。
また、NHKラジオで放送中の『ふんわり』木曜日のパーソナリティでもあり、その音楽オタクぶりや交友関係にあるゲストとの音楽談話がとてもおもしろく、「その筋」にはたまらない番組となっています。
少なくとも、酒・旅・鉄道・音楽好きな中高年の間では大きな盛り上がりを見せているような気がするんです。
僕は鉄道は門外漢ですが、それ以外はとても好きなジャンル(音楽の趣味も含めて)なので、何年も前から虜になっています。
呑む酒の種類やツマミにこだわりがないところも実にいい。
旅の途中で呑むワンカップなんかはたまりませんね。
恐るべし、六角精児の歌唱力
冒頭に述べたコンサートは、番組放送開始10周年を記念した「六角精児の吞み鉄本線・日本旅 スペシャルライブ&トーク」秋の東北ツアーの一環として、福島県郡山市と岩手県盛岡市の会場で二日にわたり開催されました。
11月5日の郡山会場で、バンドのライブとトークをたっぷりと楽しませていただきました。
客層は40〜70歳代くらい。予想通り中高年の方たちが中心のようです。
ロビーには六角精児バンドのオリジナルTシャツを買い求める長い行列ができていました。
島倉千代子が歌ったハマクラメロディの名曲「愛のさざなみ」を皮切りに、六角バンドのオリジナル曲を中心とした歌と演奏、合間にはさむ番組にまつわるトークがおもしろい。
ステージ背景には番組で放映された名場面が流れます。
観客も歌を聴きながら一緒に旅をしているような演出が素晴らしい。
いやー、テレビやラジオといったメディアで流される音源や、たまに特番で観てていたライブ映像とはまったく違いましたね。
朗々とした声、時には”がなる”ような感じだけど決して耳障りではない迫力のある歌い方は、役者が演技をするかのような発声ならではかもしれない。
原田芳雄や松田優作、竹原ピストルにも通じるような臨場感を感じます。
中でも「偽weight」という曲のパフォーマンス。この年齢にならなければ、絶対に共感できないリアルさ。
♪うらやましいぜ若いころ
♪ 俺にもあったぜ若いころ
♪ でも若いころには~~~、戻りたくねえ
会場のPAがとても良かったということもあるのかもしれませんが、バンドが奏でる音の粒立ちやハーモニクスもよく響き、気持ちの良い音楽でした。
郡山まで観に行ったかいがありました。
2026年3月には福岡と大阪でも開催されるようですので、ぜひ!
ドハマリするのは中高年だけではなかった。
中高年がメインと思っていた六角精児ブームですが、意外にも低年齢層に波及しているということがわかりました(笑
以下はYouTubeで見かけてTVerで後追いした内容ですが
2025年11月28日放送された『探偵ナイトスクープ』内で、六角精児にドハマリした5歳児の「六角精児さんと一緒に旅がしたい」という夢を叶えて欲しいという依頼に六角さん本人が登場し、その子と一緒に呑み鉄をおこなっていました。鉄オタというよりは六角オタの5歳児、恐るべし!
もはや、全年齢層制覇も近いのか…

